ブログなのだろう

趣味あれこれをつづる予定です

ニュージーランドビーフの話

f:id:nodalow:20180719152631j:plain

ステーキを焼いた。

ニュージーランド産のオーシャンブランドとされている赤身肉だ。約450gの堂々とした塊感。冷凍でまとめ買いしておいたものを先日開放したわけだ。

 

焼き方はこうだ。しっかりと鉄フライパン(我が家ではロッヂのスキレットを使用)を熱する。グレープシードオイルをたっぷりかけてなじませ、パチパチ弾けるぐらいになったところに塊肉をそっとのせる。表面にこんがりと焼き色がつくまで焼くのだが高熱のスキレットだとあっという間に焦げてしまうのでこの辺はしっかり見極めたい。両面しっかりと焼いたら火を止め、スキレットの蓋をして200℃に予熱しておいたオーブンに投入。ここで3~5分じっくり焼く。

 

ここの分数は何度か試したが、最初の焼きで高熱、短時間で色を付けられたら5分。中途半端な熱で時間がかかってしまったら3分ほど。これが素人ながらの結論となっている。今回は高熱でしっかり焼き色をつけられたので5分ほどオーブンに入れた。

 

そうそう、焼く前に肉全体にしっかりと塩を刷り込んでおくのも重要だ。ひくぐらいたっぷり使うのが経験上、旨い。

 

 

5分後、ブザーの合図と共にオーブンをオープン。オーブンをオープン、これは語呂はいいがかっこよくないのでラップに使うほどの韻ではない。スキレットの蓋を開けるとぶわっと湯気が出るが、それほど肉々しい香りがしないのは脂分が少ない赤身のせいか。

 

カットするためにまな板に。ここでざっくり肉を切るのだが注意してほしいのは肉汁及び、血が結構でることだ。写真のようなオシャレな木の皿みたいなもので直接食卓にって思っても血まみれで汚れてしまう。なのでまずまな板で切ってから木の皿に乗せることをおすすめする。

 

さてカットが終わればミルで挽きたてペッパーをまぶし、いよいよ実食。脂身の少ない肉はいわば、まぐろの赤身。ベタであってもわさび醤油は鉄板である。それでも最初はそのまま味わいたいのが心情。やわらかいとは決していえない歯ごたえのある食感、だがそれこそがステーキ肉の真骨頂。表面にこれでもかと刷り込んだ塩が肉本来の野性味を大いに引き出している。まさに噛むほどに全身に轟くグレートテイストだ。

 

 

原始の時代、祖先が肉を食ってたどうかはさておき、遺伝子レベルで興奮するという表現をしたくなるのはやはり牛肉なのだろう。こんなストレートな「焼いた牛肉」に赤ワインでマリアージュなんて発想はどうにもしっくりこない。なにぶん、ソースをこしらえていない所がその最たるものだろう。一応、小さいワインセラーに置いてあるロバートモンダヴィカベルネソーヴィニヨンを抜栓したのものの、ソース代わりになるわけでもなかった。

 

「ビールじゃね?」

 

逡巡している私に見かねた妻が提案。それも最適解であるかはわからなかったが、ビールはいつだってうまかった。だって夏だもの。ただ、「焼いた肉」の最高の食べ方への探究心は何度目かにおいて、やっと「あくなき」ものになった。

2缶目を取りに行く妻の後ろ姿を眺めながら、リベンジを誓う真夏の夜であった。