ブログなのだろう

趣味あれこれをつづる予定です

ソース焼きそばの話

f:id:nodalow:20180713103809j:plain

ソース焼きそばを作ってもらった。

我が家は共働きなのだが、妻はサービス業なので土日祝が基本出勤日に設定されている。なので休日がかぶることがあまりない。全くないというわけではないのでその日が来れば前もって予定を組み、お出かけすることが定番だ。しかし、ふいに夕方までにその予定が終わった場合、当然お家でごはんを食べるのだがその際私はあまり凝ったものを作った試しがない。

 

というものの、大体ものすごい腹がへっているか、ものすごく疲れているかだからだ。この日も午前中からササっと出かけて夕方に帰宅。とりあえず何かないかと探る冷蔵庫。焼きそばがある。焼きそばがあるという事実をつまみにまずはビールで乾杯。ザクザクとキャベツを切り、豚肉に塩を振る。

 

「もう作るから座ってていいよ。」

 

妻が謎の提案。ありがたいが、恐縮もする。恐縮しすぎも返って逆効果。なのでいわれるがまま寝転がってテレビを見ながらビールを傾ける日曜日のお父さんスタイルを踏襲する。ソースが焦げる香ばしい匂いはまさに郷愁そのもの。香りに誘われ、進むビール。だがここで酩酊してしまっては元も子もない。ビール片手に立ち上がり、立食スタイルでキッチンに向かう。

 

向かえば向かうで何かしら仕事はある。サラダをまぜたり、食卓の準備をしたり。妻は手際がいい方なのであっという間に2~3品作る。今日もいいパフォーマンスを発揮している。焼きそばを炒め終えたあと、間髪入れずに卵をフライパンに投入。これはまさかパーフェクトソース焼きそばにする気か。ありものしかないキッチンで限界まで仕上げようとする食への執念、恐るべし。

 

 

 

さてソース焼きそばだ。目玉焼きが武装されているだけでゴージャスに見えてしまうのが素晴らしい。それをどう使うかで人生観が問われるほど焼きそばとの相性は千変万化。私はまず目玉焼きを置き去りにして麺を攻める。もっちり香ばしいソース味。粉ソースじゃなかったせいか多少水っぽいが問題ない。ソース焼きそばに精度など愚問。ソース焼きそばはおかずにも成り得る出世駒だ。炭水化物と炭水化物の相性についてここで持論を展開することはやめておくが、ソース焼きそばに関しては誰も異論はないだろう。ただ、今日は白飯ははないが。

 

目玉焼きだ。唐竹割りのごとく直上から箸を落とし、真っ二つ。とろりと流るる黄身と麺との逃避行。返す刀で白身で具材をくるんで無理心中のごとく頬張る。王道にして頂上。これが俺の生き様だといわんばかりに怒涛の展開を披露。見たか!

 

 

ところが妻はソース焼きそばには手も付けず、スパークリング片手にきゅうりをぽりぽりぽり。なるほどあなたの人生観、少しはわかってきましたよ。

楽しい晩餐の夜はまだまだ続く。