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ゴーヤチャンプルーの話

 

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ゴーヤチャンプルーを作った。

趣味で家庭菜園をやっているのだがその知識は昨年、一年間週末農学校に通って培ったものだ。同学校では一年の集大成として実際のマルシェを開き自分たちで育てた野菜を売る。先日、私の後輩である1期下の生徒たちが京都でマルシェを開催していたのでそこでゴーヤとジャンボにんにくを買ったのだ。

 

ゴーヤは昨年、自分も挑戦していたがキュウリの苗に近すぎたのか生育が悪く1本しか収穫できなかった。なので後輩たちが立派なゴーヤを作っている姿に嬉しく思えた。パンパンに育ったゴーヤを持ち帰り、早速調理。ゴーヤと言えばこれしかレパートリーがない。チャンプルーだ。

 

 

ゴーヤを縦に真っ二つ、種とワタを取除き厚めにスライス。水にさらして置き、下味をつけた豚を軽く炒める。ゴーヤを加えさらに炒めて溶き卵を投入。フライパンの温度を上げて一気にたまごが細かくならないように加熱。水をしっかり切っておいた豆腐を手で千切りながら加えさらに炒める。最後は追いごま油、鰹節で完成だ。

 

我が家では休みの者ないし、大幅に先に帰った者が晩御飯を作る不文律がある。妻より先に帰宅した私が晩御飯を担当するのは必然の理。ちょうど遅れて帰宅した妻が、シャワーを浴びて戻ってきたところで食卓に。さあどうぞ。

 

 

「わあ、おいしそうやん。」

 

 

それはそうだ。奇をてらわない王道の味付け。手早く段取りよく、熱の入り方にはしっかり意識をしている。さあ、早く食べるんだ。

 

 

「まずはビール。」

 

 

糖質75%オフの定番ビールに食指が伸びる。風呂上がりだ、無理もない。しかし刻一刻とチャンプルーも冷めていっている。プシュッ!プルタブ開栓。

 

 

「あ、グラスで飲もう。」

 

 

何をやっている。いや、ビールはグラスで飲むが正論。しかしあくまで正論であり、正解ではない。缶のままのダイレクト感も時には大事だ。時間は巻き戻らない。食べるのが先ではないか。

 

 

「ぷはーっ!」

 

 

いい飲みっぷりなのはいいが、ゴーヤはよ。いや、これは焦れた方が負けだ。長期戦の様相を呈している。早く食べろとせかすほど野暮じゃない。

 

 

「冷蔵庫にトマト残ってなかった?」

 

 

そう来たか。はじかれたように立ち上がり冷やしトマトをスライス。急いでいても手抜きはできない。オリーブオイルを回しがかけ、ミルで挽き立てのペッパーを散らす。うちのペッパーはGABANのブラックに朝岡スパイスのカラフルぺッパーを加えカスタマイズしている。肉だけでなく、野菜も旨い。

 

 

「ゴーヤめっちゃおいしいやーん!」

 

 

なむ?トマトで陽動させておいてゴーヤを食しているではないか。そのリアクション待ちだったのにどうしてくれよう。こうなったらトマトは先にオレが食らう。

夜のとばりはまだおりかけたばかりだ。